「ぼくらのスタートアップライフ」 スタートアップ会員企業でインターンする学生にインタビュー! 第1弾/合同会社DJ Robotics 土井 悠椰さん
「想いと技術でつぎの未来を共創する場」をコンセプトに掲げるSUMIDA INNOVATION COREでは、「起業」に興味を持つ学生たちと集う企画「ぼくらのスタートアップライフ」を、これまで2回実施してきました。
今回はその特別版として、スタートアップ会員企業にインターンをしている学生へインタビュー!現在の企業に関わるようになったきっかけや、実務内容、今後の展望にいたるまでお聞きしました。
全3社、3名の方にお聞きした本シリーズは、3回に渡ってレポートとしてお届けします。
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インターン先:合同会社DJ Robotics
土井 悠椰(どい ゆうや)さん 大学4年
大学の卒業延期制度を活用して在学中の土井さん。
現在、合同会社DJ Roboticsに、クリエイターとして関わっていらっしゃいます。
高校在学中は航空業界に興味を寄せていたそうですが、コロナの流行により世の中の変化を感じて進学先を見直していた時に今の大学に出会ったそう。1、2年生の時は完全オンライン授業、3年生以降にオフライン授業も増えたことで、双方のやり方の良い点を経験できたことが良かったそうです。現在オンラインでも企業との商談がある中で、ITリテラシーを学べたとのことでした。
―なぜ今の会社をインターン先として選んだのでしょうか。
大学で、DJ Robotics、墨田区との産学連携の実証実験プロジェクトが紹介されていて、それに参加したのがきっかけです。もともとDJ、ダンスミュージックが好きで、(実証実験)プロジェクトをやっていて面白いなと思いました。その時、代表メンバーと飲みに行く機会があり、何か一緒にできないかと声をかけてもらいました。
当時悩みましたが、好きな分野だし、やってみるのもチャレンジだと思いました。個人的にはDJロボットを世界的なプロダクトにしたいという夢があって、そこで協力できるなら一緒にやっていきたいと思い、(インターンを)やっていくことにしました。
―実務ではどんなことをしていますか。
一つ目は教育事業の拡大に関わらせてもらっています。学校機関や地方団体などと組ませてもらって、「Craft Academy(クラフトアカデミー)」というプログラムで、DJロボット(開発)で培った知見や技術を、若い人や将来ものづくりに関わりたい人へ知ってもらう促進活動をしており、僕は主に営業活動をしています。
二つ目は、今年の冬頃に予定している海外でのプログラムにかかわっており、その大きなプロジェクトに向けてDJロボットを進めています。まだ中身は公表できないですが(笑)
―SICでも「Craft Academy」を実施していましたが、土井さんも直接教えることはあるのでしょうか。
僕は主にPR周りを担当しているので、どうやったら事業を広められるか、促進活動に取り組んでいます。
―インターン業務はどのようなスケジュールで稼働されていますか。
日によってスケジュールは違いますが、多い日はオンラインミーティングが重なります。特に海外プロジェクトでオンラインが増えていて、最近は朝6時開始のミーティングもあり、少し緊張しました。
たまにティーチングアシスタントとして現場に出ることもあります。午前中フルで出る日もあれば、13~16時くらいまで教育に関わる時間もあったりします。コンテンツによってもバラバラです。
今はオンラインミーティングも含めて、ざっくり週3~4日くらいで稼働しています。
―今の経験を、これからどのように生かしたいですか。
直近では、冬の海外プログラムを大成功に向けて進めていきたいというのがまず一つです。
大きい目標としてはDJロボットを世界的なコンテンツにしていきたいという思いもあります。
また将来的には、今やっている事業としてものづくりの支援にも関わっているので、もっと若い年齢の方々(特に高校生など)に向けて、ものづくりで活躍してもらえるような場を作りたいというのも目標として持っています。
―大学4年生ということで就職先は決まっているのですか。
就職先が決まっていますが、内定先は今やっている分野と近しいんです。エンターテイメントに積極投資をしている点が共通していると思います。そこで、DJ Roboticsでの経験や知見は活かせるのではないかと思っています。好きなエンターテイメントの領域で働けるのが一番楽しみですね。
インターンをしていたことで、DJがロボットをするという“今までの概念を覆すような経験や価値観”が自分に備わったことも、就職活動の際に活かせたのではと思います。
―他の同級生のインターンに対する意識はどう思いますか。
僕はDJ、音楽そのものが好きなので、ある意味で趣味の領域の事業にインターンとして関わっているというか。好きなものを仕事に活かせているので、ずっと没頭しているような気持ちで、恵まれているなと思います。(他の学生は)就活のための経験としてやる場合もあれば、起業に向けた準備として受けに行くこともあるようです。自分のやりたいことのためにインターンに行くという人は多い気がします。
―すぐにでもインターン先で就職できそうですが、今の能力は入社当初からあったものですか。
ビジネス的な用語、専門的な知識・経験は学校カリキュラムで学ぶことができました。僕の通っている大学の強みは企業間連携なので、そこで経験させてもらえたことは大きいですね。
それと、経験して大事だなと思ったのは、請求書や契約書などの書式の作り方。それは学校で学べないので、(インターンに行かなかったら)できなかったと思います。
「大学でも、(社会に出た後の実務のために)SaaSみたいなツールの使い方を教える必要があるのでは」と声を上げている人もいます。
CEO 代表 齋藤 立壽さんよりコメント
学生インターン生を受け入れることについて多くのメリットを感じ
合同会社DJ Roboticsについて
人とヒト型ロボットが共存する社会、ロボットが私たちの身近な場所で活躍できる社会の実現を目的としている。現在はロボットと出会い、人と人だけでなくロボットと人とのコミュニケーションの機会を提供活動を通して目的の実現に取り組む。その1つとして、言語に依存せず大人数でのコミュニケーションが可能な音楽を用いたDJロボットの開発とパフォーマンスを行う。
また、ものづくりの真の楽しさを知ってほしい思いから「Craft Academy」を立ち上げており、コンピュータプログラム(ソフトウェア)と物理的なデバイスや機械(ハードウェア)の相互作用を学ぶことができる。一人ひとりの個性に応じたカスタマイズ学習により、技術スキル習得、創造性と問題解決能力の育成、生徒中心の指導を特徴とし、従来のプログラミング教室と異なる実践的な学習体験を提供している。
Craft Academy https://dj-robotics.jp/craft-ac