SIC開設2周年イベントとSICアワード2025を開催しました!
開設2周年イベント「共創の日/共創の火」開催
SICでは11月10日(月)に、これまでの成果を披露する開設2周年イベント「共創の日/共創の火」と、特に優れた共創の取組を表彰する「SICアワード2025」を同時開催しました。スタートアップ及びスタートアップ業界関係者、区内ものづくり企業及び墨田区に関係する民間企業・大学・団体、メディア等など100名を超える方が集まり、スタートアップと区内ものづくり企業を中心とした共創を加速させる熱量の高い場となりました。

「SICアワード2025」の登壇者・コメンテーター
第1部前半:成果報告
第1部前半では、墨田区の山本 亨区長からは、SIC開設2年間の成果と今後の展望について披露されました。SICは、これまで581社・1,572名の方に会員登録をいただき、75件の共創プロジェクトを創出し、区内に4億円以上の経済効果が生まれていることなどが報告されました。「ものづくりのまち」として、まちの個性を継承しつつ、スタートアップと区内事業者や大学等との共創を通じて、新たな産業を創出することで、区内の産業集積をアップデートし、墨田区基本構想に掲げる「新たな価値を創出し続ける活力にあふれるまち」、「誰もが自分らしく働き続けるまち」を目指していくことが宣言されました。

墨田区長 山本 亨
第1部後半:SICアワード2025
第1部後半では、メインコンテンツである「SICアワード2025」を開催しました。本アワードは、オープンから2年を迎えたSICを起点に70件を超える多くの共創が生まれているなかで、特に優れた共創の取組を表彰するものです。「モデルケース」として取組の加速に資する支援を行うことで、SICを起点とする共創の推進を深化・波及させ、墨田区におけるムーブメントとなることを目指して開催しました。
ノミネートされた全8組が、「ひと、つながる。墨田区」を体現するような想いや情熱を、ものづくりを軸としたすみだの地域ネットワークを生かして形にした共創の成果をピッチ形式で披露し、会場全体に熱気と感動を生み出しました。
SICの取組を一緒に進めていただいている事業連携パートナー各社と墨田区がコメンテーターとして参加し、登壇者の事業を加速させるためのビジネスモデルや展望に関する鋭い指摘、今後の取組を後押しする応援コメントなど、会場は真剣みを帯びた程よい緊張感に包まれながら、時に笑みがこぼれる活気ある場となりました。
全8組のピッチ終了後、審査を経て、最優秀賞1組・優秀賞3組の受賞者を決定しました。
各受賞者には表彰記念品(※)の授与とともに、最優秀賞には区長の表敬訪問をはじめとした多数の特典があり、集客1万人以上目安の大規模展示会等における共同出展は、各社の事業加速につながる機会となります。
※今回の表彰記念品の盾(たて)は、金属、木工、ガラスの素材を用いて、STL(すみだテクネットラボ)にて製作しています。

SICアワード 表彰記念品(盾)
【登壇者】
■最優秀賞(1組)
・共創テーマ:墨田区100年の歴史企業×青森新素材スタートアップによる新製品開発と実装
・共創パートナー:appcycle株式会社(写真右)、有限会社東屋(写真左)

■優秀賞(3組)
・共創テーマ:命をつなぐ音【雫音】― Artisan Siliconeから生まれた防災共創プロジェクト
・共創パートナー:東商ゴム工業株式会社(写真左)、合同会社Atelier Ars(写真中央)、まんまるあーす合同会社(写真右)

・共創テーマ:脳の健康管理アプリ「はなしてね」による住民の健康増進
・共創パートナー:株式会社IGSA(写真左)、千葉大学予防医学センター、株式会社ルネサンス(写真右)

・共創テーマ:中小企業とスタートアップの共創による“墨田区発”の共成長モデル(Co-Grouthモデル)の実現
・共創パートナー:株式会社セラピア(写真左)、バキュームモールド工業株式会社(写真中央)、東京東信用金庫(写真右)

■最終ノミネート(4組)
・共創テーマ:子どもたちの探究心を高める学習コンテンツの協働開発
・共創パートナー:株式会社BYD(写真右)、花王株式会社(写真中央)、株式会社ロッテ、合同会社 DJ Robotics(写真左)

・共創テーマ:墨田区サーキュラーシューズプロジェクト 〜子ども靴の循環モデル〜
・共創パートナー:株式会社SlowFast、株式会社カミカグ(写真右)、五十嵐製箱株式会社(写真左)

・共創テーマ:ナイトコンシェルジュ®(高輝度蓄光サイン)の導入による公共空間の暗闇課題の解決
・共創パートナー:墨田区公園課(写真右)、株式会社humorous(写真左)

・共創テーマ:区内ものづくり企業の技術を活用したニュースポーツ製品の開発改良
・共創パートナー:株式会社BAKUAGE(写真)、ナガセケンコー株式会社

第2部:交流会
第2部では、成果報告及び「SICアワード2025」登壇者・参加者等による交流会を開催しました。長丁場の1日にもかかわらず、多くの方々に第2部までご参加いただきました。交流会では、共創ポスター・プロダクト展示をきっかけに、さらに多くの交流や共創に関するトークが活発に行われました。イベント名である「共創の日/共創の火」のとおり、SICが共創を創出する場として多くの方に認知いただくとともに、さらなる共創の創出につながる高い熱量を帯びた1日となり、SIC開設2周年イベントは終了しました。

交流会の様子
「SUMIDA INNOVATION CORE 共創の軌跡2025」を公開

開設2周年イベントの開催と併せて、11月10日(月)にSICの活動実績・成果をまとめたレポート「SUMIDA INNOVATION CORE 共創の軌跡2025」を公開しました。「SICアワード2025」に登壇した共創事例も紹介しています。
オープンから2年を迎え、SICを結節点として、多くの企業が集積し、共創を通じて、さまざまな成果が生まれています。それらの活動実績・成果をレポートとしてまとめて発信することで、SICの積極的な活用や共創の機運を高めていきます。
https://sic-sumida.net/news/2025/11/10/sic_report_2025/
本件の問い合わせ先
innovation-sumida@tohmatsu.co.