2026年度「すみだおとな創造部―“まちこうば”と話す会」第1回開催 有限会社松原工業所
身近な“ねじ”から見えてきた、ものづくりの奥深さ
2026年5月29日、SICにて、「すみだおとな創造部―“まちこうば”と話す会―」を開催しました。
記念すべき第1回のテーマは「ねじ」。
登壇したのは、創業1929年、ねじやファスニング製品の卸・販売を手がける有限会社松原工業所の代表取締役・松原拓哉さんです。

小さな部品の中にある、大きな知恵
ねじは、機械や建築、家具など、私たちの身近な場所で当たり前のように使われています。
しかし、その存在を意識する機会は多くありません。
当日は、ねじの歴史や役割、規格の違い、素材や表面処理による特徴などについて解説いただきました。

古代ギリシャのアルキメデスから産業革命、そして現代の規格へ――。
一見すると小さな部品であるねじ。
ですが、その背景には長い歴史の中で積み重ねられてきた知恵と工夫が詰まっています。
松原さんが「ねじは産業の塩」と表現されたように、目立たない存在でありながら、あらゆるものづくりを支える重要な部品であることが伝わってきました。

細部に宿るものづくりの本質
会場にはさまざまな種類のねじが並び、参加者は実際に手に取りながら違いを観察しました。
当日は、製造業だけでなく、建設や貿易、Web制作など、多様な分野の方々が参加しました。
同じように見えるねじでも、規格や材質、形状が違えば役割も変わります。
一本のねじが、安全性や機能性、美しさにまで影響を与えることもあります。
普段は意識することの少ない部品ですが、その背景には長い歴史の中で積み重ねられてきた知恵や工夫があります。
参加者は、それぞれの仕事や経験と重ね合わせながら、ねじの奥深い世界に耳を傾けていました。

学びが新たな対話を生む
質疑応答では、参加者自身の仕事や現場での経験を踏まえた質問が次々と寄せられ、活発な意見交換が行われました。
また、イベント前後の交流時間には、参加者同士が自然と輪になり、会話に花を咲かせていました。
ねじというひとつのテーマから話は広がり、ものづくりの工夫や失敗談、技術へのこだわりなど、あちこちで話が尽きません。
会場には、学ぶ楽しさを共有する人たちならではの、和やかで熱気のある空気が流れていました。
一つのテーマを深掘りすることで、自分とは異なる技術や視点に触れ、新たな気づきが生まれる――。
今回の「ねじ」もまた、身近な存在の中にあるものづくりの知恵や歴史、奥深さに改めて触れる機会となりました。

「すみだおとな創造部」は、そんな学びと対話が生まれる場として、今後もさまざまなテーマで開催していきます。
ぜひご参加ください。
すみだおとな創造部―“まちこうば”と話す会
第1回 有限会社松原工業所
実施日:2026年5月29日
レポート:國場美乃(ライター/SIC会員)
主催:墨田区産業共創施設SUMIDA INNOVATION CORE(SIC)